小田原市立町田小学校の校歌ボード製作 vol.03

今日は象嵌(ぞうがん)の技術で切り取った校歌ボードの文字を
生徒さんたちに接着してもらう作業を行いました。
生徒さんたちと協同でものづくりをするのはこれが最後の機会となります。

使用させて頂いたのは町田小学校の音楽室。

小田原市立町田小学校の校歌ボード製作
大人はひたすら懐かしい!と思う肖像画に囲まれながらの作業。
今回は小さなグループに分かれてレクチャーをするので、指導するリーダー役の面々もずらり。
またメディアの方々も取材に来られていました。

小田原市立町田小学校の校歌ボード製作
最初に小田原市の東さんや担任の先生からのお話。
今までを皆で振り返りました。

小田原市立町田小学校の校歌ボード製作
その後、土台となる木の板と切り出した文字の板をセットにしてひとつひとつ生徒さんに手渡します。

小田原市立町田小学校の校歌ボード製作
小田原市立町田小学校の校歌ボード製作

各班に分かれ、接着を開始。
台になる板の裏には名前と好きなもの・好きなこと・将来の夢など色んなメッセージを書いてもらいました。
なかなかユニークなメッセージが多く、ボードの裏に隠れてしまうのがもったいないですが
制作に関わった生徒さん達のみぞ知る秘密の思い出ということですね(*^_^*)

小田原市立町田小学校の校歌ボード製作
実際にボンドを塗る作業はなかなか細かく神経を使うものでしたが…頑張ってくれました!

小田原市立町田小学校の校歌ボード製作
小田原市立町田小学校の校歌ボード製作
一度台になる板と文字を外した木を接着して時間を置いた後、今度は文字部分をはめ込みます。

小田原市立町田小学校の校歌ボード製作
これも竹串や爪楊枝を使っての細かい作業!
接着剤を塗って文字をはめ込んだら、締め機でしっかりと接着します。

小田原市立町田小学校の校歌ボード製作
小田原市立町田小学校の校歌ボード製作
一文字一文字想いのこもった文字板が出来上がりました!
最後に生徒さん達から感謝の言葉を頂いて終了となりました。

振り返ると、このプロジェクトを通じて子供達と一緒に
まず普通に暮らしていたら体験できない貴重なものづくりを経験できたと感じました。

体育館を失ってしまったという痛ましい事件を、逆に子供達の木育の機会に
変えることができたというのは素晴らしい事です。
それでも、もっと多くの機会で地元の子供達が地域の木工業や
伝統技術に触れる事ができたらどんなに素敵だろうと思いました。
やはり職人さんの技術を体感したり経験したりすることは何物にも代え難いものです。

最近では3Dプリンターというびっくりするような技術が身近に浸透しつつありますね。
もちろんそのような素晴らしい技術の裏にはプロジェクトXに見るような多大の努力がある訳なのですが、
長年の経験で培った感覚で作り出される手の技を用いた作品には個性や温かみがにじみ出る魅力があります。
そんな「生きた技」を間近で体験できた事はこれからもずっと財産になるのではないかと思いました。

さてさて…長々と書いてしまいましたが、まだ文字を大きなボードに付ける作業等が残っています!
お披露目の日を楽しみに待ちつつ…♪