クラウドファンディング「希望の木工場ラ・ルース再建プロジェクト」の支援終了日まで残り13日。
これまでに119人の方から3,585,500円ものご支援をいただいきました。
機械を新たに導入したり、発注いただいた品の製造に励んだりしながら、あっという間に開始から50日弱が過ぎました。
プロジェクトの概要では伝えきれなかった「これまで」と「これから」をお伝えする4回目です。
今回は、クラウドファンディングの立ち上げと本社工場の解体について記したいと思います。
火災後、特注品の発注をいただいていたお客さまから連絡が入りました。
「お金という一時的なものではなく、もっと広く現況を多くの人に知ってもらい、ラ・ルースの手助けをしたい」というお話をいただき、クラウドファンディングの立ち上げに言及されました。
当初、私はクラウドファンディングについてまったくの無知でした。
自分で誰かの支援をしたこともなく、周囲でクラウドファンディングに挑戦している人も知らなかったのです。
工場再建は心に決めたものの、いったいどれほどの金額があって叶うものなのか、具体的な考えがまとまっていなかったこともあります。しかし新事務所とわずかな作業スペース、本社工場の一角に据えられたいくつかの機械を動かす作業場で四苦八苦する職人とスタッフの姿を前に、思い悩む時間はさほど許されていませんでした。
幸い、新事務所の向かいの倉庫の1階の一部を借り、一時的にその場所を使わせてもらえることになりました。梅雨入り前には本社工場の解体に着手することが決まり、片付けも最後の段階に入ってきました。
解体・機械購入・環境整備を含む工場再建のために、約1億円もの金額が必要なことが分かり、心が決まりました。およそ7,000万円は火災保険や補助金等でまかなえますが、残り約3,000万円が重くのしかかります。火災後、従業員を一人も解雇せず、また給与の支払いを遅らせることなく奔走してきましたが、さらなる負担に夜も眠れない日々が続きました。
そんな私の様子を見守ってくださっていた、日頃から公私ともにお世話になっている4人の方々が名乗りを挙げてくださいました。クラウドファンディングの実施経験を持つ方の紹介を受け、その方が進行とサポートを買って出てくださいました。
こうして4人が発起人の「希望の木工場ラ・ルース再建プロジェクト」が発足。
これまでとこれから。ラ・ルースの道筋を一人でも多くの方に知っていただけたら、とクラウドファンディングに挑戦することが決まりました。
そして7月14日、ついに解体工事の初日を迎えました。




粉じんの飛散防止対策のため、足場が組まれシートがかけられました。
コンテナ屋さんのご厚意でお借りしていたコンテナ2台も、大型トラックに乗せられ元の場所へと帰りました。

雨の日を避け、周囲の工場に迷惑をかけぬよう細心の注意を払いながら進む解体作業。
1週間に2、3度は足を運び、少しずつ形を失っていく思い出の場所を記憶に留めました。


工事は順調に進み、8月20日、ラ・ルースの本社工場があった場所は更地になりました。


工事開始前は青々していた稲は実を膨らませはじめており、季節の移り変わりを感じずにはいられませんでした。
クラウドファンディングのほうも、支援のご協力をお願いする手紙や返礼品の選定などが着々と進んでいました。プロジェクトの概要をお伝えする文章を書きながら、火災の晩からこれまでを何度思い返したことでしょう。
趣旨に賛同してくださる方々からの応援メッセージも続々と届き始め、プロジェクトの公開は9月12日と決まりました。
こうしてたくさんの方の手と力をお借りしながら、「希望の木工場ラ・ルース再建プロジェクト」の公開当日を迎えました(最終回に続く)。
本プロジェクトは、最終日の終了時間まで挑戦を続けます。
支援募集は11月10日(月)の午後11時です。
応援いただけましたら幸いです。
https://readyfor.jp/projects/rise-laluz
株式会社ラ・ルース
代表取締役 相田秀和
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