今回紹介するのは、2020年に大規模改修工事を経てリニューアルオープンした、箱根宮ノ下の富士屋ホテル様から
発注いただいたものの数々です。
まずはホテルの長い歴史に触れてから、今回のブログをご覧いただくことをお勧めします。
日本で初めての、本格的なリゾートホテルとして1878(明治11)年7月15日にオープンした富士屋ホテル。
外国人を対象としたホテルを目指し、外国人客専用のホテルであった時代や、戦後の進駐軍による接収時代を経験した富士屋ホテルには、外国人向けのさまざまな工夫が施されており、ヘレンケラー氏やチャーリー・チャップリン氏をはじめ、多くの著名人にも愛されてきました。 (同ホテルホームページ「富士屋ホテルの今までとこれから」より)
「外国人ゲストを意識した点が、ホテルの調度品随所に見られるのでは」というのは弊社社長談。
ここから、リニューアルに合わせたご依頼の品を紹介します。
もっともサイズの大きい品はこちら、世界時計。
正面玄関メイン・クロークに設置していただきました。

上の写真と下の写真、どこか違う点があるのにお気づきの方がいらしたら、こっそり胸の内でご納得ください
(違いはのちほど)。

アップだとこのようになっています。

材 フレーム/ナラ 木象嵌部分/BRウォールナット板目/ナラ板目
象嵌部分の厚みにより重厚感をもたせるように工夫しました。

続いてペーパーラック。

材/ウォールナット
続いて、客室や浴室などホテル内のさまざまな場所に設置いただいた案内プレート。

材/ウォールナット
アメニティ用のボックスは複数種類作らせていただきました。

材/ウォールナット
宿泊者にも観光客にも大人気の、ベーカリー&スイーツ ピコットのトレー。

材/ウォールナット
客室のメモスタンドに添えた鉛筆には小田原箱根産の間伐材ヒノキを使い、ホテル名をレーザーで入れました。


冒頭の、世界時計をうつした2枚の写真の違いは仮設時と本納品時の「首都名の色の違い」でした。
リニューアルから間もなく4年。
コロナ禍が明け、多くのゲストを迎えていることと思います。
ホテルをご利用の際には、ぜひ木製品に目をとめていただけたらうれしいです。