【建築関係】ヒノキ風呂の修繕

12月11~12日の2日間、CONRAD TOKYO MizukiSpa 様でお風呂の修繕工事に入らせていただきました。

今回はバスタブの内側が黒ずんできたため、内側、外側ともにリニューアル。

材料は、玉縁(浴槽の縁の部分)には神奈川県産の良質な間伐材ヒノキを、浴槽の内と外には小田原産の間伐材ヒノキを

使っています。

この改修工事は、ラ・ルース本社工場火災の1週間後。玉縁の材は、小田原の木の仲間・竹広林業株式会社さんが手配

してくれました。神奈川県内で育ったこのヒノキを、竹広さんは仲間の材木屋さんから何年も前に仕入れていたそうです。


ご存知のとおり、木は伐ってすぐに使えるものではありません。

丸太を大挽きした状態で乾燥・養生していたストックを、今回の工事に合わせて必要な寸法に再製材してくださいました。

いつ出番が来るかは定かでない、けれど使いたい時にさっと使える状態の材を用意できるよう、時間と経験が

必要な仕事です。



そして工事をお願いしたのは、こちらも小田原がホームの大工さん。

東京まで泊まりこみで出張し、解体から修復までをピッタリ2日間、予定通りの工程を全力で仕上げてくれました。

高層階での作業は、昼と夜で異なる表情の景色に目を見張ります。

美しく完成しました。

ものづくりは、材料の準備の段階から完成に向けて気持ちを込め始めます。

この材を目にした人がどんな感想を抱くか。この製品を使った人に、なにを感じてもらえるか。

手にした人の、使う人の喜びを考えて、材料を加工し、組み立て、完成させます。


今回の改修工事に携わってくださった材木屋さん、大工さんも同じ気持ちでいてくださったことをひしひしと

感じ、感謝の念にたえません。

工場で働くスタッフはじめ、こうした仲間に支えられて、ラ・ルースの製品一つひとつが出来上がっています。