インドネシアに「ジュクン」と呼ばれる乗り物があります。
どんな乗り物を想像されますか?
ジュクンの正体は、ボートです。
地元の漁師さんが漁に出かける際によく乗るボートで、木造の長細い造りになっています。
廃船になったジュクンで作られた家具が、ラ・ルースの新しい事務所にあります。

材はオールドチーク。
幾重にも塗り重ねられた塗料は、漁師さんがことあるごとに塗り重ねてきた重みを感じさせます。

ウレタンの塗料はペーパーをかけて表面を荒らさないと、次の塗料のノリが悪くなるため大変な作業だと思います。
そんな大切な資源を、燃やしてしまうのではなく家具に仕立てたインドネシアのアーティストにも、同じ木を扱う者として
頭が下がります。
20年ほど前に購入して、今回、本社で破棄になるところを、スタッフが磨いてくれて息を吹き返しました。

前より渋みが出てカッコ良くなったかもしれません。