未利用材の活用を考える 1

ラ・ルースで、製品を製造する未利用のエネルギーを使用し副産物を生み出すこと。
もともとある素材に対する利用の仕方を考えていきたいと思います。

ラ・ルースでは、未利用材を使用した新たなプロジェクトを試行。
3回にわたって、現在の進捗状況をお知らせします。

■「バイオマス」とは

木質バイオマスから、新素材などを製造する技術や、これらの物質や原料とした
具体的な製品の開発が進められています。

未利用材木材などの高付価値化いつながることが期待されます。

そこで、ラ・ルースでは、
未利用材、未利用な蒸気、井戸水で作るアロマオイルの機械が導入しました。

新しくやってきた、常圧蒸留装置(じょうあつじょうりゅうそうち)です。

未利用材の活用を考える 1

■林野庁の木質バイオマスの利用実績調査

林野庁の木質バイオマスの利用実績調査のグラフをもとに、
未利用材の割合を見ていきたいと思います。※1)

地域や、業種によって、『未利用材』の認識が異なります。
・樹木の伐採や造材のときに発生した枝・・・土建業 等
・葉などの林地残材・・・林業 等 
・製材工場などから発生する樹皮やのこ屑など・・・製造業 等
・住宅の解体材・・・建材業 等
・街路樹の剪定枝など・・・造園業 等

の種類があります。※1)

■未利用材とは

ラ・ルースで扱う未利用材は、
『製材工場などから発生する樹皮やのこ屑』に焦点を当てています。

林野庁の調べによると、
製造工場などの未利用材は年間850万㎥発生しているそうです。
その95%が①製紙原料②燃料用③家畜敷料などに利用されています。※1)

                                                   

ラ・ルースの、未利用材の活用法としまして、
②燃料用…薪などの販売や、冬場の暖房手段として使用します
③家畜敷料…おがくずなどは畜産の農家さんが、牛さんの寝床にするため使用します。
その後、堆肥になり野菜農家さんで活用されます。

■ラ・ルースの、未利用材の状態

製品を作る過程で、どうしても商品を製造で使用できない木材は、
普段このような形で会社で保管しております。

01 土嚢袋で保管している端材

製材した後の製造するには長さが足りない端材や、節などがあり、商品には向かない材。
冬場になると、冬場の暖房で使用したり、スタッフがアウトドアで使用したり。
端材を使用してクラフト作品を作ることもあります。

未利用材の活用を考える 1

02 コンテナで保存している端材

薪などの販売や、冬場の暖房手段として活用しています。
製品を作る過程で生まれる材、節などがあるため、はずした端材になります。
33cm~37cmとある程度規格が決まっている状態になるため、
薪の販売などでは、重量計算をして、一部販売したりもしています。

未利用材の活用を考える 1


これから試験的にいろいろな材でアロマオイルを作っていきます。


参考・引用資料:

1)林野庁:木質バイオマスとは
https://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/biomass/con_1.html(2023年5月22日 閲覧)

2)林野庁:木質バイオマスのエネルギー利用の現状と今後の展開について
https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/biomass_hatsuden/pdf/001_03_00.pdf
(2023年5月22日 閲覧)

3)令和2年度森林及び林業の動向 令和3年度森林及び林業の動向
第 204回 国会(常会)提出 P192-195 参照