ラ・ルースで、製品を製造する未利用のエネルギーを使用し副産物を生み出すこと。
もともとある素材に対する利用の仕方を考えていきたいと思います。
そこで、未利用材、未利用な蒸気、井戸水で作るアロマオイルの機械が導入しました。
これから試験的にいろいろな材でアロマオイルを作っていきます。
ラ・ルースでは、未利用材を使用した新たなプロジェクトを試行。
3回にわたって、現在の進捗状況をお知らせします。
今回は、最終回となる
『井戸水』についての紹介をします。
■水が豊富な地域
ラ・ルースの工場地は、小田原の桑原という地域です。
地図で読み取る限り、1916年から現在にかけて、宅地化は進んでいますが、昔から水田が多い地域のようです。※1)
対岸にあります「富水」という地域は、「水が富む」と地名が付くほど、井戸や地下水の水が潤沢な地域です。
■堆積する砂利を集める地域
「骨材として利用度が高い川砂利は、酒匂川の河床などから採取され、
昭和30年代の高度成長期には川砂利ブームが起こったが、
これも規制が厳しくなるにつれ、山砂利などに代わっていった。 」※2)
桑原は70年ほど前、酒匂川から流れる水のいきおいで堆積する砂利を集める地域だったそうです。
70代の地域のかたのお話によると、
「木工団地の面白い形の道路は、その砂利を運ぶためのひきこみの道であった」
と教えてくださいました。
■井戸水を昔から使用していた
桑原の地形は、酒匂川左岸に位置するこの地域は地下水位が高く湧水も多いことから、
農閑期にも水がある通年通水の水路や深水池があった土地です。※4)
職人さんによると、商品を製造するにあたり、井戸水を昔から使用していたそうです。
おじいさんの代から、地域で流れる水を使用して、製品づくりをしておりました。
■ラ・ルースの井戸
ラ・ルースの井戸を会社のスタッフと蓋開けました。
職人さんからは、『井戸は、そんなに深くないよ』と聞いていましたが、
そんなに深い井戸ではなさそうです。
蓋を開けたら、すぐ下にお水ありました。
深さは、ちょっとわからず…
■井戸水の利用
ボイラーの蒸気は、昔から使用する井戸水を使用しています。
水蒸気蒸留法においては、揮発した芳香成分を水で冷却する必要があります。
精油製造における水の確保については、いろいろなルートからの水の確保がなされているようです。※3)
井戸水から、精油製造を行うのが全体の3割を占めるようです。
アロマオイルを抽出の方法は現状、井戸水での抽出を試みの予定です。
自然の恩恵を受けて、今後どのようにアロマオイルを展開していくかは、またお知らせしたいと思います。
引用資料:
1)小田原プラットフォーム
https://www.tsunagaru-map.com/pf-odawara/map.html(2023年5月23日 閲覧)
神奈川県 小田原エリアのプラットフォーム版です。ツナガルマップは地域の出来事や事象を複数の時代地図と現代地図を使ってアーカイブし情報発信を行うシステムです。このプラットフォームは小田原の様々なテーマサイトづくりをするための土台になります。このプラットフォームは、各地図類の所蔵者、所有者のご理解を得て、地域の企業、団体の支援によって提供されています。
2)小田原市:デジタルアーカイブ
https://www.city.odawara.kanagawa.jp/darc/item/315/(2023年5月23日 閲覧)
3)令和元年度林野庁委託事業:令和元年度
森林資源を活用した新たな山村活性化に向けた調査検討事業(香イノベーション専門部会)報告書https://www.rinya.maff.go.jp/j/sanson/kassei/sangyou/attach/pdf/houkokusyo_202003-8.pdf
(2023年5月22日 閲覧)
4)日本・神奈川県における地域の住まい価値を高める米作りと地域に根ざした消費の仕組み
https://www.env.go.jp/nature/satoyama/syuhourei/pdf/cjj_12.pdf