社長が、日頃お世話になっている方をイメージし
粋なプレゼントを思いつきました。
■題材
葛飾北斎『富岳三十六景』の「神奈川沖浪裏」。
現在の横浜本牧沖から富士を眺めた図になるそうです。
迫力のある波。
「押送船(おしおくりぶね)」という船。
「近世、江戸湾を中心に関東地方の漁村で魚を積み、江戸の魚市場に運ぶのを主な業務とした快速船。
房総・相模・伊豆の沿岸に多く見られた」。(引用:押送船)
■製作
釣船と沖のあらあらしいモチーフをもとに、ヒノキ材にレーザーでの設定を行い刻印をしました。
デザイナーがデータを微調整。波のしぶきを、丁寧に加工。
のちに、レーザーでの刻印を行いました。
レーザー刻印後、樹脂を流します。
波の躍動感、樹脂の気泡でさえも、波のしぶきが手前側にかかっているような奥行を感じます。
塗装屋さんに仕上げをしてもらいます。
食洗器対応の仕上げとなっているため、通常時はすりガラスのように表面が曇っておりますが、
水にぬれると、樹脂はクリアに透き通る。
■まとめ
海の話や、これからのお話などしっぽり一杯飲みながらをイメージ。
酒のつまみに、刺身とつま。
つまの水分が、さらに広がり、ふわっとクリアな波が広がるように…
樹脂は、水にぬれると、クリアに透過します…
そして、
食事を終えたら、何事もなかったかような、静かな波へと戻る
そんな、洒落たプレゼントとなりました。
参考・引用資料
1)Fujigoko.TV:神奈川沖浪裏 冨嶽三十六景(1831年出版)より:
https://www.fujigoko.tv/mtfuji/vol5/hokusai/namiura/(2022年7月19日 閲覧)
2)押送船:
http://www.iwata-shoin.co.jp/bookdata/ISBN978-4-86602-063-1.htm(2022年7月19日 閲覧)