箱根外輪山を望む絶景ゴルフコースを有する大箱根カントリークラブ様から、伐採したヒノキの活用を
ご依頼いただきました。
ヒノキは、芝生の日照確保と風通し、コースのスケールを蘇らせるため、2023年11月に5番ホールから伐採したもの。
樹齢約70年、樹高はおよそ17メートル、幹周りが30〜40センチほどの丸太をお預かりしました。
製作にあたり窓口になってくださった同クラブの奥村様は、弊社のことを支配人からお聞きになり、
工場にも足をお運びいただきました。
かねてよりSDGsの観点から、伐採して終わりではなく、有効活用したいという思いをお持ちで、
せっかくの材を最大限生かす製品づくりのため、さまざまな商品サンプルをご覧いただきました。
今年11月に開業70周年を迎える同クラブでは、もともと記念品としてボールマーカーを作る計画があったそうです。
グリーン上で拾いあげたボールを正確に元の位置に戻すため、ボールの代わりの印として使われるゴルフマーカーは
合金やスチール、アクリル、プラスティックなどの素材が一般的。
しかしこれらの素材ではSDGsの観点に沿わないことから、伐採したヒノキの有効活用を思い立ったといいます。
ラ・ルースではお客さまから材の持ち込みを承っている点も評価いただき、製作がスタートしました。
同クラブのロゴマークをあしらい完成したゴルフマーカーが、こちらです。
一つひとつ表情が違い、味わいのあるヒノキのゴルフマーカーが完成しました。
顧客へのノベルティとして配布中で、手にした方からは好評というお話を聞き、大変うれしく思います。
また同じ材から、たまご型のヒノキボールも作らせていただきました。
こちらはイースターエッグから着想を得てのご注文です。
春の宿泊プランの一つで、お客さまがたまご型ヒノキボールに自由にペイントを楽しめる「イースターエッグ作り体験」に
お使いいただいています。
ヒノキの香りもさることながら、つるつるの手触りもまた魅力のたまご型ヒノキボール。
思いを持った方の手により、姿を変えて、生きてきた場所に再び還るー。
木の一生を思い、感謝の製作となりました。