春が、近づいている小田原の様子。
早朝6:00のお堀端です。
2023年バージョン
小田原城の本丸へ抜けるのにくぐる常盤木門の金属プレートの製作をいたしました。
この度、復元工事を手がけた芹澤さんからの2回目の依頼です。
『常盤木門の金属プレート』です。
金属プレートをとめるための『鋲(びょう)』も作成。
せっかくですので、
お堀端からの様子をツアーのようにご紹介いたします。
二の丸正面に位置する門で、馬出門、内冠木門と土塀で周囲を囲む枡形門の構造を持ちます。
馬屋曲輪へ通ずることからこの名が付いたとみられます(平成21年復元)。
二の丸に通じる位置にあり、二の丸の正門にあたります。
写真は、内仕切門(うちじきりもん)。
土塀で周囲を囲む枡形門(ますがたもん)の構造を持ちます。
残念ながら、早朝で見ることはできませんでした。
毎週土・日曜日および祝日に、銅門内部の特別公開を行っているそうです。
特別公開は、10時00分~15時00分との事。
迂回して、銅門広場のお花の道を歩いていきます。
梅が七分咲きです 日当たりのよい箇所は八分咲き 見事に梅が華やかです
この度のプレートの様子 前回同様、エンボス加工となっており、最新技術を使用
した腐食の対策をしています。
だいぶ腐食が進む印象を受けます。
材が持つ弱い部分も、仕上げにひと手間かけることで
エイジングのスピードを緩やかにできるように。
ほかの素材と組みあわすことで、補い合う効果につながるように…。
マテリアルな視点を含んだ今回の仕事は、ラ・ルースにとっても学びにつながりました。
ラ・ルースでお取引のある技術をもつ業者さんに協力要請をした良い仕事となりました。
2022年の前回は、桜の時期に…
2023年の今回は、梅の時期に…
小田原の季節の移ろいとともに、ぜひ小田原に遊びに来て
プレートの様子を確認いただけたらと思います。
早朝すれ違うランニングの方や、犬の散歩に来られている方に
『おはようございます。』とお互いにご挨拶。
さわやかな朝を迎えて、今日も一日良い日にしたいと思います。
地域に根差した仕事の分野になりますが、
色々勉強になります。
参考・引用資料
小田原城
https://odawaracastle.com/ (2023年2月21日 閲覧)