弊社代表が、林青会の高木さんをはじめ小田原市郵便局&小田原市の皆さんと
相馬・南相馬へ、小田原ポスト君を届けに行って参りました。
そこで出会った方々の温かいもてなし、そして傷ついた街の姿。
全てが忘れてはいけないものとして映りました。
このブログを読む方にも、それが伝わればと願っています。
それでは相馬への旅にしばしお付き合いください。
まずは仙台駅にてレンタカーを借り、目的地に向かいます。
最初の目的地は相馬の報徳庵。
この建物には小田原の報徳の森の木が使われています。
相馬の方々へのメッセージが書かれた木のはがきが机一面に並べられています。
小田原ポスト君の姿も…
訪れた私たち、小田原ポスト君を暖かく歓迎してくださった相馬の皆さん。
改めてこのプロジェクトの根底にある『絆』を感じました。
更に南相馬へ…ここでもやはり暖かく迎えていただきました。
無事小田原ポスト君を見送り、今度は原発から10km圏内の小高地区に向かいました。
検問があり、許可書が無いと通過できません。
検問を抜け、しばらく車を走らせるとそこにはあの震災以来残されたままの船の姿が。
更に5km圏内の浪江地区へ…
ここでも10km圏内に入った時と同様、厳戒な雰囲気の中で検問があります。
何も触れられず、進まず、
人間が豊かさと快適さを求め作り出した物で何千年も大切にされてきた自然が戻せない、という事実。
放射能の数値もそのまま。
壊れた民家の時計もそのまま。
商品が残ったコンビニもそのまま。
電車の来ない駅、線路もそのまま。
帰りを待ち続ける子供たちの自転車もそのまま。
放射能の影響で動かせない車もそのまま。
傷を負い、取り残された街の姿を目に焼き付け…
スクリーニング所でチェックを受けた後、来た道を戻ります。
小田原に戻って山々を見たとき、今まで大きいと感じていたビル達が
もちろんビルを作る人の力と技術は素晴らしいものです。
しかしそれ以上に自然は大きくて優しいものなんだ、と。
実際に行かなければ感じられなかった相馬・南相馬の方々の暖かいもてなし、
そして自然と共存していく上で学ぶべき教訓。
ふるさとのため、残された自然のため、そして家族のために笑顔で努力し、
もてなしてくださった方々に改めて感謝を伝えたいと思います。