新たな製品に生まれ変わる、支障木の引き取り

今月8日に開業70周年を迎えられた大箱根カントリークラブ様からのご依頼で、支障木の引き取りにお邪魔しました。

これまでに何度も、ホールから伐採した間伐材ヒノキを使った製品をご注文いただいています。

前回引き取った材料はあれこれと姿を変えてさまざまな方の元へ旅立ち、残りはコンテナ1個になりました。

追加製作をしたいものがあり、別の伐採した材を引き取りに伺いました。

予定している製品より多めに置いてあった材料を、持ち帰り、製材して乾燥してしばし置くことになっています。

引き取りに同行してもらったのは、ラ・ルースのブログではおなじみ、小髙材木店さん。

この日は雨の中の作業でした。



地元の会社(ラ・ルース)に声をかけていただき、材料の引き取り、製材、製品づくり、製品利用にいたるまで、

材の移動距離を最小限として、化石燃料(ガソリン)を大量に使わなくてもできるスキームができあがりつつあります。


積み込み作業は順調に進み、30分ほどで完了しました。

冷えた体を温めようと、ローカルのラーメン屋さんに立ち寄りました。ここは、社長のお気に入りです。

荷台に丸太を積んでいた私たちを見かけたお客さんに、何気なく話しかけられました。

「あれ、ヒノキ?」

「そうですよ!箱根のヒノキ」

「子どもたちが空手で割る板がなかなか無いんだよな〜〜〜」

「そんなの簡単に作れますよ。小田原箱根産間伐材のスギの柾目で、痛くなく割れるやつ作りましょうよ」

「名刺もらえませんか? 今度連絡さしあげたいから」

「はい、もちろん」



小田原の子どもたちが、地元の間伐材を使って空手の練習ができると想像したら、ラーメンがよりいっそう美味しく

なりました。

店主もお客さんも皆良い方で、最後にご褒美をもらったような気持ちになり、ほっこり。

引き取ったヒノキ、丸太の状態から乾燥させるのには時間が必要です。

ご依頼の製品が完成した暁には、また改めてこのブログで紹介いたします。